前よりも好きになれそうな気がする

私が夫と離婚して子供を連れて仕事を始めた頃の話です。社会に出たはいいが元専業主婦だから仕事は辛かった。子供は実家に預けて働きに出ていたが、子供は離婚がショックで喋れなくなった。そんな子供のケアもしながら大変日々を送っていたのだ。

宴会の仕事は夜は遅く、両親には迷惑をかけっぱなし。そんな職場で私はシングルマザーが私だけで後はパートのおばさん三人と若い兄ちゃんが一人いた。同じ条件で働いていても私はアルバイトだから何でも仕事をこなしたが許せなかったのはパートのおばさんたち。旦那さんもいるのに旦那さんの愚痴ばかりだった。そんなおばさん達に若い兄ちゃんが食いついた。愚痴を言う暇があれば旦那さんを世話をしろ!と言った時はすっきりしました。私より年下でイケメンなのに無口だった彼は、私が失敗すると怒りながら手伝ってくれた。

おかげで私は少し働きやすくなったが、彼と飲みに行く事がたまあにあったがやっぱり無口で酒が飲みずらかった。私が何か聞くと答えるという質問返しの会話が続き、私はなぜ私を助けてくれるのか?と聞いたら彼は頼りないからと言った。まあ確かに頼りないがそんな言い方はないだろうと思った後から事実であると現実を知った。彼の真意は分からないが助けてくれるのから味方と認識しました。彼とはたまあに飲みに行く仲間で子供にもたまあに会わせたら子供は彼にだけ、話をするようになった。

私は構う暇がなくて実家に任せっきりだったのもあり、なついてはくれない。彼と話す機会が増えて仕事にも慣れた頃から子供含め会う機会が増えた。三人でいつものように食事をしてると子供が『兄ちゃんがお父さんならいいよ』とさらっと言ったのだ。私と彼は赤くなり、その場は何を話したのかさえ覚えていない。それがきっかけで付き合うようになった私達は今は前よりも彼が好きになった。前は無口で何を考えてるのか分からない謎の人物だったから。子供も話をするようになったのは嬉しい事の一つだ。

さらに嬉しい事に両親に紹介した。最初は年上の私でいいの?と聞いていた両親もその時の返事を聞いて安心したらしい。結婚式はさすがに二回目だから恥ずかしくてあけずに新婚旅行だけは一泊だけ近所の銭湯に泊まった。新婚旅行っぽくないがまあそれまたいいかと思い、結婚した。結婚後は贅沢はないがそれなりに貧婚を楽しむ余裕も子供のおかげで生まれた。子供は4人産んで大家族になったから毎日が楽しい。人を前よりも深く好きになれた事は貴重な体験でした。